龍の棲み処

Blackdragon 黒龍のブログ

弱い犬ほどよく吠える

これは負け犬の遠吠えだ。

 

「物事を土壇場で踏ん張れるってのは・・・自分を信じるってのは、それまでどれだけ自分に勝ったかって事だ。」

だとすれば、俺は、自分に負け続けてきた。
自分を信じて行動することができなかったことばかりだったのだから。

本当に肝心なところでは、それがどれだけ突飛な行動であろうと自覚していたって、自分を信じて行動してきたと言えると胸を張れる?
あの一回を除いては。

でも、あの一回がなければ、今の自分はないとも断言できる。

自分の殻を破るには、自分を信じることが心底できなくなることを経なければできなかった。
そのくらい、過去というものは、子どものころに経験した事柄の影響というのは、強力だった。


自分の感覚がどれほどのものなのかは、とっくにわかっていた。

だけど、報われたいって、ずっと思っていた。
正確には、誰かに素の自分を心から受け入れてほしかった。

ありのままでも無理ならと、自分で作り上げた最低限の「期待」をした。
それは、世間的に見ても、必要最低限のラインだと自分では思っていたけれど、それすら、割と叶わなかった。

報われないのなら、受け入れられないのなら、妄想で補うしかなかった。
それは、現実から目を背けることに他ならなかったし、一瞬は甘美に浸ることができても、そのあとに待っているのは、いつだって地獄だった。
それは、クスリのようなもので、同じことを毎回、たぶん何百回では足りないくらい、繰り返した。

これが正しいと心の底から感じていても、それに反することをたくさんした。
だって、そのくらい「期待」したっていいじゃないか、間違えても、許されたって、受け入れられなくても、許し位あったっていいだろって。


数日経てば、もうあんなことはしないって思っても、すぐに繰り返す。
だから、なぜなぜを繰り返し、目を背けていることをひたすら掘り返した。

根っこを突き詰めて、それをひっくり返さない限り、治ることはないのだから。

報われたいのであれば、感じたままに行動すればいい。
それだけのことなのに、感じたまま行動することがトラウマのようになったから、悉く裏返ったのだ。


想像の共同体である「世間」あるいは「普通」に、俺はずっと負けていた。

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最近、テキサスホールデム方式のポーカーを始めた。

守破離を心から感じさせてくれるゲームで、まずは基本のやり方を覚えてやってみる。

だけど、定石どおりにやっても、あるいは、どれだけ強い手が来たとしても、場のカードが弱ければ勝てないことはある。
逆に、手持ちがどれだけ弱くても、場のカードによっては、勝てることもある。

それを見極めて、ときに勝負を仕掛けることもしなければ、勝ち残れない。

基本を習熟し、自分の型を作っていかなければ、強くはなれない。

「世間」「普通」は「守」なのだ。

それだけでは、決して上には行けない。


上手い言い方が思いつかないが、、俺は最初から、守の型を知らず、離しかわかっていなかった。
「離」しかできなかった。

そのことで、馴染めずにおかしなことになったのだと思う。


自分に勝てるのか?
物事を土壇場で踏ん張れるのか?
自分を信じられるのか?

「いつだって、自分の敵は自分自身。」

力への意志

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あの1回によって、手に入ったものは、かつてないほど強力だった。
自分を捨ててしまった結果に、得られたものに、図抜けて揺さぶられた。

「出来ないと決めつけてるのは自分であって他人じゃない。
やったらできるでは意味ない。行動するのは自分。」

「最強である覚悟があるならすべてを捨てれるはずだ。」

縋っているものは、何だ?
何に囚われていたのか?

「もっと自分に素直に生きなよ。絶対楽しいから。」

お前は土壇場で踏ん張れない存在なのか?
お前は自分に勝てない存在なのか?

自分の正しさを、正しい形で証明したくはないのか?
「正しさ」なんて古臭い定義?

「夢ってのは人に邪魔されてはいけないんですよ。
別に馬鹿にされて笑われても良いじゃん。
それを実現しさえすれば笑う連中何て絶対にいないですよ。」

そら見たことか!俺が正しかっただろ?って思いたいだけの、ひねくれもの。

自分がどれだけぶっ飛んでいて、どれだけ正しいのか、見せつけてやりたい。

あんなこと絶対まねできないって心底思わせたい。

一度しかない人生、自分がどれほどのものなのか、知りたい。

そのためなら、どう思われたっていい。


弱い犬ほどよく吠えるって思った?
その方が気楽でいいや。

何年か前に「出口が遠のくのは進んでいる証拠」って書いた。
もう出口は過ぎた。スタートラインは超えた。

「わかってほしいってのは贅沢なことなんだよ」

わかってほしくて書いているんじゃなくて、自分のために書いてる。
曝け出すことで、次に進めるのだとわかってるから。

「自分の見たい世界を作って、それを世界に押し付ける」

芸術家は、そうしなければ、成果を残せない人種だ。
世界から押し付けられるより、その方が面白い。


「物事を土壇場で踏ん張れるってのは・・・自分を信じるってのは、それまでどれだけ自分に勝ったかって事だ。」

全戦全勝はできなくたって、トータルで勝てればよい。
勝負は大抵そういうものだ。

これまでは負けが込んでた。
でも、変わらずに、ずっと伝え続けてくれた。だから、大丈夫。

それに、この言葉もある。

「あなたの中には痛みがある。その痛みこそ、人が変わる唯一かつ最大の動機。
 どんなことがあってもそれを守り抜き、迷えるときはそれが示す道を辿りなさい。
 そうする限り、あなたは人であり続けられる。」――Seraphic Blue