龍の棲み処

Blackdragon 黒龍のブログ

あなたのアートを誰に見せますか?

あなたのアートを誰に見せますか?@東京藝術大学大学美術館

 

そもそも、アートは誰かに見せるためありきなのか?から問いかけるべきなのか。
お盆の上野も人で一杯でした。
 リー・ムユンの映像作品は、自分が主役ではない、脇役と感じることをテーマにしていた。
こいつが主役で、自分は脇役なんだと思ったことが?
人生にifがあるなら、それは、前にちらっと書いた、芸大に入っていたらってことだと思う。
勿論作り手ではなく、評論側としてだけど。
当時想像することすらできなかった選択肢。
今どうなっているかも全く想像できないこと。
俺は主役なのか?
ゼロイチが破滅な以上、ある意味主役にはなれないけど、主役じゃなきゃ意味がない。
それは、誰かを引き立てる役目でも、自分なしには決して回らない役をすることだ。
そう。
自分以外ではなし得ないと思えることをする役。
こんなことするのは、こいつしかいない、あり得ないって役だ。
なんか主役か脇役かの話じゃなくなってる?
でも、そうやって超越しちゃえばいい。
あなたのアートを誰に見せますか?
その答えは、俺自身だ。
自分に見せつけるためだ。
他者は不要なのか?
俺が想定した他者が必要だよ。
こんなことできるのは俺だけだと思える判断基準としての他者が。
ナルシストだからw
でも、それは、誰かのためだ。
傲慢でも偽善でも、希望を持てない誰かが希望を持てるための。
自分に見せつけられるほどのことができなければ、他者に希望をもたらすなんて傲岸なことはできないっていう、自信のなさなのかもしれない。
やりたいことが見つからなかったから、割り切って、逆算したんだけど、選択肢を見つけられなかったってだけかもしれないな。
見えなかった選択肢があったんだよ。
だから、選択肢をたくさん見せることは、本当に大切だ。
子どもの世界は狭いのだから。